ハーバード公衆衛生大学院やボストン大学公衆衛生大学院には、世界でも有数の優れた医療・公衆衛生シ ステムを有している日本に対して関心を寄せる教員や学生が多くいます。しかしながら、言語的・地理的な問題から、これらの学内においても日本の実態は必ず しも十分に知られていないのが現状です。
海外における日本への理解を深めるためには、日本人自身が国際社会における日本の役割を考えていくと ともに、海外の人々にも、実際の日本を見て、その実態について考えてもらうことが重要です。特に公衆衛生分野においては、国際社会において日本が果たせる 役割、日本の経験を他国において活用できる可能性ともに大きく、将来の各国における公衆衛生分野のリーダーとなるハーバード公衆衛生大学院やボストン大学 公衆衛生大学院の学生や研究者達に日本の医療・公衆衛生システムについて理解を深めてもらうことには、大きな意義があると考えます。
このため、ジャパントリップとして、様々な国の出身の学生達が日本に約1週間滞在するツアーを催し、
関係機関の訪問、関係者との意見交換等を通じて、様々な角度から、日本の
医療や公衆衛生を支えるシステム等について学ぶこととしています。特に本年は日本の長寿の秘訣を紐解くことを中心のテーマとしました。
<テーマ> 健康寿命世界一の諸要因を探る
<日 程> 平成21年3月21日(土)〜29日(日)(日本滞在は3月22日〜29日)
<参加者> ハーバード公衆衛生大学院及びボストン大学公衆衛生大学院の学生・研究者等約40〜50名(日本人学生含む)
<主な訪問先と目的>(現時点での予定であり、今後、変更・追加がありえます)
日 付 | 場 所 | 内 容 |
3/21 (土) | ― | ボ ストン出発 |
3/22 (日) | 東 京 | 成 田到着 |
3/23 (月) | 厚 生労働省、病院訪問、茶道体験、ウエルカム・パーティー 等 | |
3/24 (火) | 給 食体験、ハンセン病資料館、築地市場 等 | |
3/25 (水) | 沖 縄 | 事
前レクチャー(琉球大学・沖縄国際大学より講師を迎え) 沖縄の戦後における健康政策、栄養疫学、社会疫学 等 |
3/26 (木) | ス モールグループ(保健所・診療所訪問、農業/料理体験等)ディスカッション | |
3/27 (金) | 京都 | <大 阪>あいりん地区訪問 等 |
3/28 (土) | <京
都>寺院めぐり 等 <京都>フェアウエル・パーティー |
|
3/29 (日) | ― | 日 本発 ボストン到着 |
ハーバード公衆衛生大学院日本人会およびボストン公衆衛生大学院のジャパントリップ実行委員会が、すべて非営利で企画・運営を担当し ております。なおハーバード公衆衛生大学院日本人会は大学の公認学生団体で、以下の4名の教授に顧問としてご協力いただいています。
ジャパントリップ2009の実行委員長は、安東時彦(健康政策専攻 修士課程1年)が担当させていただきます。よろしくお願い申し上げます。
ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health: HSPH)は、ハーバード大学に設置されている10の大学院の一つであり、1922年にハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の共同プログ ラムとして始まった米国最古の公衆衛生大学院の一つです。現在、生物統計、環境保健、疫学、国際保健、医療政策など9学部と15のセンターが設置されてお り、400名の教員、900名の修士・博士課程の学生(うち留学生250名)、600名の研究者など約2000名が在籍しています。
開学以降、医学、疫学、統計学はもちろん、経済学、法律、政策などの様々な分野の専門家が集まり、数多くの研究成果を挙げてきまし た。中でも、生活習慣病やがんなどに対する疫学的調査、肥満と栄養、医療政策や医療事故に関する調査研究、大気汚染の健康影響、コストベネフィット分析な どにおける草分けとして知られており、近年では、HIV/AIDS、SARS 対策、バイオテロ対策などでも世界をリードする研究を行っています。
日本人は1926年に最初の卒業生を輩出して以来、200名を超える同窓生が世界各地で活躍しています。現在、約20名の学生が在学 しています。
ボストン公衆衛生大学院(Boston University School of Public
Health)は、ボストン大学医学部内のプログラムとして1976年に設立され、1979年に大学院として独立しています。以降、現場を重視した教育、
学際領域の教育、国際保健を重点に成長を続けています。世界40カ国以上から集まった学生が日々研究や教育に励んでいます。
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